
また仕事を頼まれた。断るのが申し訳なくて引き受けたけれど、もう手いっぱい。そんなとき、自分の性格を責めることだけで解決しようとしなくて大丈夫です。抱えている仕事と期限を見える形にし、新しい仕事を入れるなら何を調整するか、上司と一緒に決める相談へ変えます。
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まず、今ある仕事を「業務・期限・困り事」に分ける
忙しいという感覚だけを伝えると、相手には何が詰まっているか分からない場合があります。今の仕事を、他の人も状況を判断できる形にします。仕事の名前、期限、現在の進み具合、止まっている理由を並べます。
| 書くこと | 相談につながる見方 |
|---|---|
| 業務と頼まれた相手 | 同じ仕事の依頼が重なっていないか。誰への確認が必要か |
| 期限と現在の状態 | 締切が重なる作業、まだ着手できない作業があるか |
| 困っている点 | 必要な情報や判断がない、人手が足りない等 |
| 調整したいこと | 期限を動かす、担当を分ける、仕上げる範囲を変える等 |
正確な作業時間をまだ測れていなくても、まず分かることを書けます。見積りを事実のように固めるより、「ここは未確認」「確認先の返答を待っている」と、判断が必要な部分も示しましょう。
新しい依頼には、引き受ける条件を相談する
すぐ「できます」と返す前に、期限、求める仕上がり、優先度を聞きます。上司以外から直接頼まれた場合も、既存業務と重なるなら上司へ調整を依頼できます。自分だけで全部の順番を引き受けず、責任を持って決められる人へ優先順位の判断を求めます。
たとえば「今は提出前の資料と問い合わせ対応が重なっています。この依頼を先に進める場合、資料の期限を動かすか、問い合わせを分担できるか相談したいです」と伝えられます。困っている事実と選べる調整を並べることで、仕事を避けたいという話にせず、進め方の相談にできます。
相手を責めず、自分の困り事も消さない
厚生労働省の「こころの耳」は、相手を尊重しつつ自分の気持ちや考えを適切に伝える方法をアサーションと説明しています。「いつも無理を言う」と相手を評価するより、今の状況と、このままでは難しいことを具体的に伝えます。
東京都教職員互助会の相談コラムも、自分と相手の双方を大切にする伝え方や、一人で抱え込まず相談する方法を紹介しています。上手な言い回しだけで、過大な業務量が解決するわけではありません。「能力がないから」「断れない自分が悪いから」と、調整すべき問題を全部個人の責任に戻さないようにしましょう。
相談した結果を、次に動ける形で残す
何を先にし、何を後へ動かし、誰が確認するかを、相談後に短く確認します。
口頭で話した後に、「先にこちらを進め、もう一方の期限は担当者へ確認する、という理解で合っていますか」とまとめられます。調整した内容を共有すべき依頼者がいるなら、誰から伝えるかも決めます。
優先順位を聞いても「全部やって」とだけ返ってきた場合は、期限が重なることと、現状で起きる支障を改めて示します。自分だけで残業や持ち帰りを増やして穴を埋め続けるのではなく、調整できなかった状況も記録して次の相談へつなげてください。
上司との調整が進まないときは、相談先を増やす
直属の上司へ話しにくい、相談しても対応が進まない場合は、別の上司、人事、社内の相談窓口等を使う方法があります。業務の調整を頼む窓口と、心身のつらさを相談する窓口の両方を考えます。
産業医・保健師等の産業保健スタッフがいる職場なら、健康面から相談できます。社外にも、働く人の相談先を案内する「こころの耳」等があります。職場の外で相談する際は、守秘義務のある業務情報を不用意に渡さず、仕事量や困り事を説明できる範囲でまとめます。
眠れない、疲れが取れない、つらさが強い等の状態が続くときは、業務の返答が出るまで我慢し続けず、医療機関等の専門家へ相談することも考えてください。一度に退職まで決める必要はなく、まず負担を一人で抱え続けない状態を作ることが大切です。
出典・確認した範囲
資料確認日:2026年10月22日。
この記事の登場人物

美緒29歳
住まいや固定費を見直し、自分の暮らしに合う家計を考える。