朝から仕事に向かうのが重い。やることは分かっているのに、手を付ける気力が出ない。そんなときは、もっと気合いを入れる前に、何が負担なのか、自分で変えられることと職場で調整が必要なことを分けてみましょう。
仕事量が多すぎるのか、決める権限がないのか、相談できずに止まるのかで、必要な対応は変わります。辞めるか我慢するかを決める前に、次に相談する内容を具体化するための記事です。

「全部だるい」を、仕事のどこが重いかに分ける
厚生労働省の職場環境改善資料では、仕事の量や責任だけでなく、自分で進め方を決められる余地、周囲の支援、役割の分かりやすさなどを見ています。負担を本人の気持ちだけに置き換えず、働き方のどこを調整すればよいか考える視点です。
| 重く感じる場面 | 確認すること | 調整したいこと |
|---|---|---|
| 仕事が終わらない | 仕事の量・締切・割込みを並べる | 優先順位、担当、期限を上司と決め直す |
| 責任はあるが決められない | 自分で判断できる範囲を確認する | 承認が必要な点と判断する人を決める |
| 分からず止まってしまう | どの手順・判断で止まるか整理する | 教える担当、資料、質問できる時間を確保する |
| 相談しづらく抱え込む | 誰に何を相談したとき困ったか振り返る | 別の上司、人事、産業保健スタッフにつなぐ |
| 頑張る意味が見えない | 役割や期待される成果が共有されているか見る | 目標・評価の基準・今後の役割を確認する |
当てはまる項目を全て直そうとせず、今いちばん仕事を止めていることを一つ選びます。「忙しい」だけでなく、締切が重なる仕事や、確認待ちで進まない作業まで見えると、相談相手も調整しやすくなります。
自分で整えることと、職場に頼むことを分ける
作業の順番を見直す、分からない点をまとめる、といった工夫は自分から始められます。一方で、担当人数、業務量、権限、勤務時間の変更は、自分だけで決められないこともあります。後者まで一人の努力で解決しようとすると、負担が見えないままになってしまいます。
| 自分から準備できること | 職場と決めること |
|---|---|
| 抱えている仕事と締切を整理する | 何を先にし、何を遅らせるか |
| 確認待ちの作業と影響を書き出す | 回答する担当と確認できる時期 |
| 休憩や睡眠の状態を振り返る | 休暇・勤務・業務負担の調整や相談先 |
相談では「全部つらい」に加えて、「この作業とこの作業の締切が重なっています。どちらを先にし、もう一方をいつまでにしますか」のように、決めてほしいことを伝えます。これは言い方の例です。自分の実際の仕事と困りごとに置き換えてください。
相談した後は、何が変わるかまで確かめる
- 困っている事実を短くまとめる
仕事、締切、止まっている理由、体調への影響を整理します。 - 調整してほしいことを伝える
優先順位、担当、確認する時間など、必要な対応を相談します。 - 決まったことを残す
何を誰が変えるか、いつ状況を確認するかを共有します。 - 変わらなければ相談先を広げる
上司だけで進まない場合は、別の管理者や人事、産業保健スタッフなどにつなぎます。
一度話しただけで負担が減るとは限りません。対応すると言われても仕事が増え続ける、相談したことで不利益な扱いを受ける、といった場合は、起きたことと日時を記録して別の窓口へ相談しましょう。
休むことや外の支援が必要なときもある
眠れない、食べられないなどの変化が続くときや、仕事を続けること自体がつらいときは、業務整理が終わるのを待たず、医療機関や産業保健スタッフへ相談してください。こころの耳では電話・SNS・メールの相談や、相談機関の案内を確認できます。
業務調整で続けられそうか、環境を変える準備も必要かは、健康状態と実際に職場が対応できることを見て考えます。転職の情報を集めることと、すぐ退職することは別の判断です。つらさを証明するために無理を続ける必要はありません。
まずは「何が重いか」と「誰と何を決めるか」を一つずつ明らかにする。自分だけで変えられないことを相談できる形にして、働き続ける条件や次の選択を考えましょう。
出典・確認した範囲
資料確認日:2026年10月21日。表と相談手順は、公的な職場環境改善の視点を日々の仕事へつなぐ編集部の整理です。相談文は言い方の例で、実在する体験談ではありません。
この記事の登場人物

颯太28歳
料理が好き。忙しい日の買い物や食費も気にしている。