まとめて作った分を使い切れるなら手作りが安くても、少ししか使わなければ市販の冷凍食品の方が費用を抑えられる場合があります。袋一つと一回の調理を比べず、弁当に入れる同じ量にそろえると、その違いが分かります。
ご飯と野菜を詰めた弁当箱に、あと少しだけ主菜がほしい。肉団子を四つ入れるために、朝から一袋のひき肉を使うか。冷凍食品から必要な分だけ出すか。「手作りの方が安いはず」と思っても、毎日同じおかずを食べる予定はありません。

袋の値段より、四つ分の値段を比べる
手作り一回分が240円、冷凍食品一袋が300円なら、最初の支払いは手作りが60円少なく見えます。でも、出来上がる個数が違えば、そのまま一回分の安さにはなりません。
以下は説明用の仮定です。仕上がりを各20gのミニ肉団子とし、弁当一回に四つ使います。価格は相場ではなく、味・原材料・栄養が同じという比較でもありません。手作りは材料・調味料の使用分、冷凍食品は商品代。調理・保存・加熱の光熱費と時間は金額に加えていません。
| 用意する方法 | 全量の費用 | 四つ分 |
|---|---|---|
| 手作り16個 | 240円 | 60円 |
| 冷凍食品12個 | 300円 | 100円 |
手作りは一個15円、冷凍食品は一個25円。この仮定なら、同じ四つ分では手作りが40円少なくなります。ご飯やほかのおかずは共通として、この表には含めていません。弁当全体の値段ではなく、一つのおかずの比較です。
16個作って、8個しか食べなかったら?
手作りした16個を四回の弁当に使えれば、240円で四回分です。夕食にも回せるなら、弁当だけで消費する必要はありません。買った材料が別の料理に使われる場合も、その分を廃棄とは数えません。
一方、二回の弁当に8個を入れ、残り8個を食べられず処分したとします。払った240円で用意できたのは二回分なので、実際に食べた一回分の費用は120円です。冷凍食品を必要な四つずつ使い、残りも表示どおり保存して使い切る場合の100円より高くなります。
| 手作り240円の使い方 | 食べた回数 | 一回分 |
|---|---|---|
| 16個を全部食べる | 4回 | 60円 |
| 8個を食べ、8個は処分 | 2回 | 120円 |
これは「冷凍食品なら余らない」という意味ではありません。買った袋を使い忘れて処分すれば、冷凍食品側にも同じことが起きます。違いは保存方法の名前ではなく、用意した分を実際に使えるかです。
材料の残りと、出来上がったおかずの残りは別
ひき肉や野菜を買いそろえたレジの支払いは、表の240円より大きくなることがあります。表は調理に使った分だけの費用だからです。材料の残りを夕食に使えば、その費用は夕食分。使わず処分すれば、その損失も家の食費に残ります。
弁当だけのために材料を何種類も買うより、夕食でも使う食材から少量のおかずを用意する方が合う場合があります。ただ、残りを使うために予定外の買い足しが増えるなら、それも含めて考えます。
弁当全部を、手作りか冷凍かの二択にしない
数回食べられるおかずはまとめて作り、少しだけ必要なおかずは冷凍食品にする。料理する時間がない朝は、市販品に家のご飯を合わせる。こうすれば、作る量を無理に増やさずに弁当を用意できます。
手作りには調理や片づけの時間がかかり、市販品にも買い物や加熱の手間はあります。時間を時給換算した数字を、そのまま現金の節約額に足す必要はありません。自分の朝に用意できる量かどうかを、金額と並べて選ぶ材料にできます。
この例では、全量を使える手作りなら一回60円、半分を処分すると120円でした。安く作れる量と、無理なく食べられる量が重なるおかずは手作り。少量だけ使いたいおかずは市販品も含めて選ぶ。それが、手作りの負担と使い残しを増やさない比べ方です。
出典・例の条件
- 消費者庁「家庭での食品ロスを減らそう」:在庫確認と使う分の購入。金額比較は独自の仮定。
資料確認:2026年10月18日。画像は説明用のイラストで、人物と場面は架空です。実際の体験や出来事を表したものではありません。