オフィスの机で引き継ぎ資料と進行中の業務を整理する悠

退職が決まったものの、何から引き継げばよいのか分からない。自分には当たり前の仕事ほど、説明しようとすると抜けが出るものです。作業を全部書き起こす前に、後任が「次に何をするか」で迷う箇所を見つけていきましょう。

目次
  1. まず、最終出社日までに渡す業務を上司と決める
  2. 手順だけでなく、目的・期限・判断する人を書く
  3. 未完了は隠さず、次の一手を付ける
  4. 後任に一度たどってもらい、止まる所を直す
  5. 今日から始めるなら、業務一覧を一枚にする
  6. 出典・確認した範囲

まず、最終出社日までに渡す業務を上司と決める

定例業務・進行中の案件・自分だけが知ることを並べ、引き継ぐ相手と優先順位を決めます。

退職日と最終出社日が同じとは限りません。有給休暇の予定や、後任が決まる時期を上司と確認し、説明する日・試してもらう日・最終確認の日を置きます。後任がまだいない場合は、資料を受け取る責任者と判断する人を決めてもらいます。

完璧な資料を作るために、残りの仕事を全部一人で抱える必要はありません。期限が先に来る仕事、止まると影響が大きい仕事、権限移管が必要な仕事から順番を相談します。

手順だけでなく、目的・期限・判断する人を書く

読んだ人が作業を始め、迷ったときに確認できることを、資料の完成条件にします。

引き継ぎ資料の基本項目
項目残す内容
業務の目的・完了条件誰が何に使い、どの状態になれば終わりか
期限・頻度・優先順位定例の実施時期と締切、遅れたときの影響
手順と参照先入力元、保存場所、既存手順書、成果物の置き場所
関係者・確認先依頼先・確認者・最終判断者と連絡方法
権限・利用環境必要なシステム権限と申請先。個人パスワードは書かない
進行中・未解決現在地、次の行動、待っている回答、決まっていないこと

すでに手順書がある部分は、その保管場所と版を示します。内容を丸ごと複写すると更新がずれてしまうため、引き継ぎ資料では、今の案件に固有の経緯や判断を補う方が分かりやすくなります。

未完了は隠さず、次の一手を付ける

「対応中」だけで終えず、何を待ち、誰が次にいつ判断するかまで残します。

相手の回答待ちなら、最後に連絡した日、依頼した内容、次に確認する窓口を残します。決定済みと提案中を分け、まだ決まっていない事項を確定したように書かないでください。口頭で合意した内容は、社内で使う記録方法にまとめて関係者に確認します。

引き継ぎのために、顧客情報や社外秘の資料を個人メールへ移したり、私物の保存先へコピーしたりしないようにします。共有場所とアクセス権限は勤務先の方法に合わせます。

後任に一度たどってもらい、止まる所を直す

説明して終わりにせず、後任が資料を見て作業できるかを確認します。

実行できる業務なら、後任が手順を追い、どこで判断に迷ったかを聞きます。実際に作業できない場合も、資料の場所を開けるか、必要な権限があるか、次の期限を言えるかを確認できます。質問が出た箇所は、口頭だけで答えず資料へ追記しましょう。

最終日は、残っている仕事・責任者・資料の場所を上司と確認します。退職後に無制限で個人対応を続ける前提にせず、会社として誰へ問い合わせるかを決めると、後任も相談しやすくなります。

今日から始めるなら、業務一覧を一枚にする

まず業務名・次の期限・受取人・資料の場所の一覧を作り、上司との確認に使います。

一覧から重要な業務を選び、一件ずつ必要な説明を足すと、最初から長い手順書を作ろうとして止まるのを避けられます。後任にとって役立つのは文章の量より、次の動きと相談先が分かることです。

出典・確認した範囲

資料確認日:2026年10月22日。確認表と進め方は、一次発信の実務解説を踏まえた編集上の整理。架空の会社・取引先・実績を置いていません。

この記事の登場人物

悠のイラスト

悠31歳

段取りを考え、家電や住まいの費用を比較して決めたい。

次に確認したいこと

「就活・転職・入社の準備」の記事を探す

← キャリアの記事一覧へ