
友達はもっともらっているらしい。小学生のお小遣いは月いくらがよいのか、家庭だけで決めようとすると迷います。平均額は一つの参考にし、何を自分で買うお金なのかを親子で決めてから金額を考えましょう。
公表平均1,657円は、小学4〜6年生の回答
博報堂教育財団こども研究所の2026年の調査で、小学生の1カ月のお小遣い平均は1,657円と公表されています。ただし、この「小学生」は小学4〜6年生です。1〜3年生を含む全小学生の平均ではありません。調査対象の学年と、金額を答えた人の範囲まで見て数字を使います。
調査日は2026年2月1日。全国の小学4年〜中学3年の男女1,200人と保護者1,200人へのインターネット調査で、子どもは保護者の監督のもとで回答しています。公表図では、平均額の集計対象は月額を回答した小学生385人、中学生458人と記載されています。全員の月額を合計して割った値とは説明できません。
| 集計対象 | 1カ月の平均額 | 金額回答者 |
|---|---|---|
| 小学4〜6年生 | 1,657円 | 385人 |
| 中学1〜3年生 | 3,234円 | 458人 |
質問は、1カ月に合計でいくらくらいもらっているかです。「この額を毎月定額で渡せば正解」という推奨額ではありません。同じ調査でも、定期定額でもらう小学生は44.8%で、必要なときや手伝いのときにもらう方法も調べています。
最初に決めるのは、子どもが払う範囲
同じ金額でも、お菓子だけを買う家庭と、文具や本も買う家庭では使い方が変わります。親が用意する物と、子どもが選んで買う物を、具体的な品目で分けます。
| 場面 | 話しておくこと |
|---|---|
| 学校で必要な文具 | 必要な物は親が買うか、好みの追加分だけ子どもが払うか |
| お菓子や趣味の物 | 自由に選べる範囲、買う前に相談が必要な物 |
| 友達との買い物 | 予算と、友達への貸し借り・おごりをどうするか |
| 高い物や足りないとき | ためてから買うか、相談するか。追加で渡す条件 |
子どもが好きに考えられるお金を作りたいのか、決めた中でやりくりする経験をしてほしいのか、親の目的も伝えます。必需品が買えないことと、自由に選ぶ物を買いすぎたことを分けて話せると、責め合いになりにくくなります。
定額と必要なときの支給は、家庭に合わせて選べる
管理のしやすさと、子どもが自分で考える機会の両方から、渡し方を選びます。
定額なら、次に受け取るまでの使い方や、欲しい物のために残す方法を考えやすくなります。必要なときに渡す方法なら、買う目的を都度相談できます。両方を組み合わせる場合も、「毎月の分」と「特別に相談する分」を分けると分かりやすくなります。
現金なら残りを手元で見られます。キャッシュレスを使う場合は、残高や履歴を本人が見られるか、追加チャージや課金のルールを親子で確認してください。調査で使う人がいることと、自分の子に今合う方法かは別の判断です。
使った後の会話を、失敗の取り調べにしない
買った物を全部親が採点してしまうと、自分で選べるお金だったはずなのに、話しづらくなるかもしれません。「何に使ってよかった?」「次に欲しい物の分は残せそう?」と、次の選択へつながる聞き方をします。
細かな帳簿が負担なら、買った物と残りを一緒に見るところからでも始められます。学年や生活範囲、家庭の支出が変わったときに、金額と使途を見直す約束もしておきましょう。平均から上か下かより、子どもが説明でき、家庭でも続けられる仕組みが判断の基準になります。
この記事の登場人物

千尋35歳
学校の支払いや備蓄品を、時期を見ながらそろえる。

陽菜9歳
絵を描くのが好きな小学生。