賃貸契約書と申請用の書類を並べ、自治体の案内を確かめる悠と葵

結婚前から同棲している二人も、家賃の補助を受けられるのでしょうか。婚姻を前提に同居したことが書類で分かれば、婚姻前の家賃が対象になる自治体もあります。まず住む市区町村の制度を見て、対象の支払期間と契約書を照合しましょう。

同じ東京・大阪でも市区町村ごとに制度が違います。東京都青梅市の結婚のお祝い金と、大阪府泉佐野市の結婚新生活支援は、金額だけでなく何を支援するかが異なります。

目次
  1. 東京・大阪の例:家賃の補助か、別のお祝い金かを分ける
  2. 同棲中の家賃は、同居の経緯と書類を確認する
  3. 支払期間と申請期限は、別の日付として控える
  4. 所得と実費の証明を、二人分そろえる
  5. 出典・確認した範囲

東京・大阪の例:家賃の補助か、別のお祝い金かを分ける

2026年度の公式案内で確認した支援例
地域・制度何を支援するか
東京都青梅市・結婚生活のお祝いと応援要件を満たす夫婦等へのお祝い金22,000円。家賃の支払額を補助する制度ではない。住宅取得後の応援金は別の要件・申請時期
大阪府泉佐野市・結婚新生活支援結婚を機とする住宅取得・賃借、引越しの対象実費を支援。夫婦とも29歳以下は上限600,000円、30〜39歳の場合は上限300,000円

「結婚すると支援がある」という名前だけで、同棲中の家賃を申請できるとは決まりません。青梅市のお祝い金は、2025年4月1日以降の婚姻等、双方の市内住民登録、申請日から5年以上の定住の意思等が条件で、基準日から1年以内の申請です。家賃の領収書を集めれば同額を戻してもらえる仕組みではありません。基準日は婚姻届を届け出た日、または東京都パートナーシップ宣誓制度の受理証明書の交付日です。

泉佐野市では、婚姻時に夫婦とも39歳以下、2025年中の合計所得額が5,000,000円未満、市内の対象住居への転入・転居等が条件です。夫婦双方が指定講座のいずれかを閲覧する要件もあります。東京都全域・大阪府全域に同じ条件が適用されるわけではないため、自分の市区町村の制度名と窓口から進めます。

同棲中の家賃は、同居の経緯と書類を確認する

泉佐野市の2026年度の案内では、婚姻を機に新たに住宅を借りる場合、契約書等に婚約者として相手が記載されるなど、婚姻を前提に同居していると分かれば、住民票を異動した同居開始日から対象期間が始まります。

二人で新たに借りたのか、一方の既存の家へもう一方が入ったのかを分け、契約日・同居開始日・婚姻日を並べます。一方が婚姻前から借りていた家へもう一方が入居する場合も、同市は婚姻を契機とした同居開始日からと案内しています。住んでいた期間すべての家賃が、後から無条件で対象になるわけではありません。

契約書、住民票、家賃の支払記録を用意し、「この契約と同居の経緯では、いつ支払ったどの費用が対象ですか」と窓口へ尋ねると確認が進みます。契約書へ事実と違う記載を後付けするのではなく、今ある書類で何を証明できるか相談しましょう。

支払期間と申請期限は、別の日付として控える

大阪府泉佐野市・2026年度の期間と申請方法
項目公式案内の内容
費用を支払う対象期間2026年4月1日〜2027年3月31日。婚姻・同居の状況によって対象の始期が変わる
申請期間2026年6月1日〜2027年3月31日。予算上限に達すると早期終了
申請先市公式ページの申請フォーム。窓口申請は受け付けない案内
受付の完了入力だけでなく、必要書類がすべてそろってから。不備のある申請は予算確保にならない

申請できそうなら、書類がそろうまで待たず、現在の受付状況と不足する書類を担当窓口へ確認します。ここで示したのは公表された受付期間で、確認時点の残予算や自分の支給決定を保証するものではありません。

所得と実費の証明を、二人分そろえる

所得は給与の額面や手取りそのものではありません。泉佐野市は、2026年度の所得・課税証明書で2025年中の所得を確認し、その年の貸与型奨学金返済額を差し引ける扱いも案内しています。二人の対象年の証明書と、契約・支払記録を同じ申請にそろえます。

家賃等は、支払者、支払日、相手先、内訳と対象月が分かる記録を残します。住宅手当の有無を確認する書類も必要になり、手当等がある分は対象費用を調整します。上限額をそのまま受け取れる金額と考えず、認められる費用を確認して申請します。

問い合わせ用には、住む市区町村、婚姻日、同居開始日、契約書の二人の記載、家賃を払った日、住宅手当、所得証明の年度をまとめれば十分です。「どの制度を使うか」と「自分の費用が認められるか」を順に確認して進めましょう。

出典・確認した範囲

資料確認日:2026年10月22日。青梅市の独自制度と泉佐野市の家賃等の実費支援は別制度として比較しています。2市の例を都府県全体へ適用していません。

この記事の登場人物

悠のイラスト

悠31歳

段取りを考え、家電や住まいの費用を比較して決めたい。

葵のイラスト

葵30歳

料理や二人の家計を、その日の暮らしに合わせて柔軟に整える。

次に確認したいこと

「二人のお金と契約」の記事を探す

← 同棲・二人暮らしの記事一覧へ