入門書とノートを開き、ITパスポートの学習を始める楓

ITパスポートが年末から受けられなくなると聞くと、「勉強してもなくなる資格?」と気になります。廃止ではありません。試験システムの入れ替えで2026年12月28日以降は一時休止の予定で、再開日は決まり次第、公式で案内されます。

目次
  1. 年内に受けたい人は、12月27日までの会場日程を確認
  2. ITパスポートは、仕事でITを使うための基礎を問う国家試験
  3. 独学の目安は約180時間。分野ごとの理解から始める
  4. 3分野は、覚える言葉を仕事の場面へ結び付ける
  5. 問題演習は、間違えた理由を直すところまで行う
  6. 2027年度の制度変更は、まだ案として扱う
  7. 出典・確認した範囲

年内に受けたい人は、12月27日までの会場日程を確認

2026年10月22日の確認では、新たに申し込む際に選べる試験日は12月27日までです。会場によっては、それより前に試験実施を休止する場合もあります。年内の受験を考えているなら、公式申込先で会場と空席を確認し、学習の進み具合と両立する日を選びます。

空きがあっても申込みの支払い等が完了するまでは予約確定と考えません。間に合わない人は、未定の再開日を勝手に決めて計画せず、公式の続報を待ちながら基礎学習を続けられます。

別に、2027年度春頃からの試験内容の見直し案も公表されています。こちらは出題構成等の変更案で、システム入れ替えによる休止と同じ話ではありません。名称を維持して内容を変える案であり、新設予定のデータマネジメント試験はITパスポートの「次のステップ」として位置付けられています。

ITパスポートは、仕事でITを使うための基礎を問う国家試験

プログラマーだけの試験ではなく、職業人やこれから仕事をする人が備えるITの共通知識を対象としています。パソコン上で実際に表計算等を操作する実技試験とは違い、選択肢から答えを選ぶ知識の試験です。仕事の仕組み、ITを管理する考え方、技術の基礎を横断して学びます。

現在の試験概要・2026年10月22日確認
項目内容
方式・申込み会場のコンピューターを使うCBT。公式の申込サイトで日時と会場を選ぶ。休止予定に注意
時間・出題120分、100問、四肢択一式
受験手数料7,500円(税込)
合格基準総合評価点600点以上、かつ3分野それぞれの評価点300点以上。各評価点は1,000点満点
採点解答状況から能力を推定する方式(IRT)で評価。正解数に一律の点を掛ける方式ではない

総合点だけ高くても、ある分野が基準を下回れば合格条件を満たしません。「100問中60問正解なら確実に合格」とは説明できないため、得意分野だけで逃げ切る計画より、各分野の弱点を残さない学習が必要です。

独学の目安は約180時間。分野ごとの理解から始める

資格学校が公表する目安では、ITの知識がない場合を約180時間、基礎知識がある場合を約100〜150時間とされています。講座提供者の学習目安であり、全員に必要な時間や合格を保証する数字ではありません。まず各分野の問題を少し見て、知らない言葉・解けない理由を分けると、自分の出発点が分かります。

入門テキストは全体の仕組みをつかむため、問題集は理解を確かめて戻る場所を見つけるために使います。最初から何冊も増やすより、読みやすい一冊と、理由を説明する解説のある問題集を選び、公式シラバスで受験時期の範囲に合うかを確かめます。

正解した問題も、理由を言えずに選んだものは復習候補です。学習に使える時間を決めるときは、用語を読む時間だけでなく、問題を解き、間違いを直す時間も予定へ入れます。目安の総時間を短期の日割りへ機械的に変えるより、仕事や学校と続けられるペースを試し、理解度に合わせて見直しましょう。

3分野は、覚える言葉を仕事の場面へ結び付ける

一つの用語を、意味・似た言葉との違い・使う場面まで説明できるようにします。

現在の3分野の学び方
分野初学者が進める順番
ストラテジ系企業活動、法務、経営・システム戦略を読む。契約や個人情報等を仕事の場面へ置き換え、何のための制度かを説明する
マネジメント系開発、プロジェクト、サービス管理の流れを図でつなぐ。担当・目的・時点の違いを整理して、似た管理用語を区別する
テクノロジ系コンピューター、ネットワーク、データベース、セキュリティ等を順に学ぶ。身近な通信やログインに結び付け、計算は式の意味から確認する

たとえばセキュリティなら、「本人か確かめること」と「何を操作してよいかを決めること」を分け、言葉だけの暗記を減らします。計算問題は解答の数字を覚えるのでなく、単位と求める量を先に書き、どの情報を使うのかを確かめます。分からない用語が多い場合は、解説が自分に合う入門教材で補ってから問題へ戻ります。

問題演習は、間違えた理由を直すところまで行う

IPAの過去問題の案内から、ITパスポートの公開問題・解答例へ進めます。まず分野ごとに試し、慣れたら時間を計って一通り解いてみましょう。誤答を「用語不明」「似た言葉の取り違え」「計算・単位」「読み落とし」に分け、理由に合う復習をします。

用語不明なら本文へ戻って説明を書き直し、取り違えなら違いを並べます。計算なら途中式と単位を残し、読み落としなら何を問われたかを言い直します。正解の選択肢だけでなく、他の選択肢がなぜ違うかも確かめ、後日もう一度解きます。

受験前は、マウスで答えを選ぶ形式や時間配分にも慣れ、公式の持ち物・本人確認・申込完了の案内を読みます。空き枠の表示と予約完了も区別し、支払い等を含めて公式の手順に従ってください。

2027年度の制度変更は、まだ案として扱う

IPAは、ITパスポートの分野をビジネス、テクノロジ、セキュリティ・倫理へ見直す案や、データ・AI等の内容を示しています。2026年9月更新の案内にも、見直し後のシラバス案が掲載されています。先の時期に受ける人は、確定した開始日・出題範囲・教材の対応を、学習の途中でも確認します。

現行試験の説明は現在の3分野に基づいています。案の問題を現行の過去問と同じものとして扱ったり、休止後の試験を希望日に必ず受けられると見込んだりせず、公式の続報で計画を調整しましょう。

この記事の登場人物

楓のイラスト

楓20歳

授業とアルバイトの合間に、教材費や趣味のお金をやりくりする。

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