投資信託の冊子を開き、パソコンのそばで費用について学ぶ蓮

NISAで投資信託を始めようとして、信託報酬という言葉で手が止まる。毎月の口座引落しが増えるのでしょうか。信託報酬は、投資信託を持つ間にファンドの財産から負担する運用・管理の費用です。

目次
  1. 投資信託は、集めたお金をまとめて運用する商品
  2. 信託報酬は日々の財産から差し引かれる
  3. 総経費率は、信託報酬以外も見るための手がかり
  4. 安さと、何に投資する商品かを一緒に比べる
  5. 出典・確認した範囲

投資信託は、集めたお金をまとめて運用する商品

投資信託では、多くの人が出した資金を一つのファンドにまとめ、決められた方針で株や債券等へ投資します。運用会社が方針に沿って運用し、信託銀行等が財産を管理します。投資した人は、その成果を保有する口数に応じて受け取ります。預金とは違い、運用の結果によって価値が増減し、元本割れもあります。

ファンドの一定の口数に対する価値が基準価額です。買ったときより基準価額が上がる場合も下がる場合もあり、分配金が支払われるとその分の財産がファンドから出ます。分配金が多いことだけで利益が多いとは判断できません。

信託報酬は日々の財産から差し引かれる

目論見書の「運用管理費用(信託報酬)」には、通常、年率の費用が書かれます。年率の表示でも、一年後にまとめて請求される会費とは違い、日々のファンドの財産から負担します。

そのため、公表される基準価額には信託報酬の負担が反映されています。値動きで上がった分からだけ払う成功報酬ではなく、運用がマイナスでも通常の信託報酬は生じます。自分の銀行口座から毎日別払いする費用と考えると、引かれ方を誤解してしまいます。

投資信託で見る主な費用
費用見る資料とタイミング
購入時手数料購入時の負担。販売会社や買い方でも異なるため購入画面と目論見書を確認
信託報酬保有中の運用・管理費用。目論見書の年率、税込表示を確認
その他の費用監査、保管、売買等。料率を事前に確定できないものもある
信託財産留保額換金時などにファンド内へ残す負担。設定の有無と率を確認

総経費率は、信託報酬以外も見るための手がかり

信託報酬だけがファンド内で発生する費用ではありません。総経費率は、運用管理費用に資産管理等の費用を加え、平均の純資産総額で割った実績の割合です。

三菱UFJアセットマネジメントは、交付運用報告書の参考情報に総経費率を開示し、対象ファンドの目論見書にも載せると案内しています。信託報酬はこれから適用される料率を確認する欄、総経費率は一定期間に実際に負担した費用を読む手がかり、と役割を分けます。ただし、総経費率が購入手数料や売買委託手数料等も全て含む総支払額を保証する指標ではありません。注記と費用明細まで確認します。

安さと、何に投資する商品かを一緒に比べる

同じような投資先・運用方針の候補で費用を比較し、安いだけで購入を決めないことが大切です。

国内株と海外債券など、投資対象が違えば値動きの要因も異なります。先に使う予定のあるお金を確保し、自分がどこまで値下がりを受け止められるかを考えます。そのうえで購入手数料、信託報酬、総経費率、換金時の負担を並べましょう。NISAは対象の利益等を非課税にする制度で、ファンドの費用をゼロにする制度ではありません。

最初の一歩は、気になるファンドの目論見書で投資先と費用を読み、交付運用報告書で総経費率とその期間を見ることです。分からない費用は販売会社へ尋ねてから選べます。

この記事の登場人物

蓮のイラスト

蓮21歳

通学やアルバイトの時間を大切にしながら、食費を管理する。

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