外貨預金の冊子とスマートフォンを前に、条件を慎重に読む楓

外貨預金の金利が、円預金よりずっと高く見える。預けるだけで増えるなら気になりますが、最後に使うのが円なら見るところが増えます。外貨の利息が増えることと、円に戻して元のお金より増えることは別です。金利・為替・手数料を一緒に確認しましょう。

目次
  1. 金利は外貨で増える分、為替は円に換える価値
  2. 為替が動かなくても、手数料で減ることがある
  3. 円の預金と、預金保険の扱いも違う
  4. 円で使う日が決まっているお金かを考える
  5. 預ける前に、三つの質問を自分の銀行へ
  6. 出典・確認した範囲

金利は外貨で増える分、為替は円に換える価値

外貨預金は、米ドル等、円以外の通貨で預ける預金です。円から外貨へ換え、預金に利息が付き、必要なら再び円へ換えます。外貨の残高が増えても、その外貨を円へ換えるときのレートで、円の受取額は変わります。

預けた後に円高になると、同じ外貨を円へ戻しても受け取る円が少なくなります。利息がその差を上回る場合もありますが、必ず補えるわけではありません。金利の高さだけを、円での確実な利益として読むのは避けましょう。

為替が動かなくても、手数料で減ることがある

銀行が外貨を売るときと買うときでは、適用する為替レートが異なります。円から外貨へ換えるときのTTS、外貨から円へ戻すときのTTBという表示を目にすることがあります。預入れ側だけが手数料無料でも、円へ戻す側まで無料とは限りません。

金利と一緒に読む項目
項目確かめる意味
預金の金利と適用期間高い金利がいつまで続くか。年率と実際の預入期間を分ける
円→外貨、外貨→円のレート・手数料往復で負担する条件と、取引方法による違い
利息にかかる税金表示金利から、そのまま手取り利息が得られるわけではない
中途解約や満期時の取扱い必要な日に使えるか、円で受け取るか外貨のままか

三井住友銀行も、為替相場に変動がなくても、為替手数料により元本割れする場合があると案内しています。窓口とネット、普通と定期などで条件は異なるので、使う商品・取引方法の商品説明書を読みましょう。

円の預金と、預金保険の扱いも違う

外貨預金は、日本の預金保険制度の保護対象ではありません。

これは為替が動いて損失が出る話とは別に、銀行が破綻したときの保護の違いです。「銀行の預金」という同じ呼び方でも、対象となる円預金と同じ保護が付くとは考えないでください。外貨預金に特別な元本保証があると受け取れる説明があれば、契約書面で確認します。

円で使う日が決まっているお金かを考える

近く家賃や学費に使うお金を外貨へ換えると、必要になったときに円高でも戻すことになり得ます。円で支払う時期が決まっている資金は、その時期に必要額を確保できるかを優先して考えます。

当面使わないお金でも、長期間持てば損失を必ず避けられるわけではありません。また、旅行等で外貨のまま使う目的があっても、現金引出しや送金等の取扱い・費用は別に確認が必要です。金利の広告から入るより、いつ、何の通貨で使うお金かから考えると、自分に必要な条件がはっきりします。

預ける前に、三つの質問を自分の銀行へ

「円に戻す総費用」「金利が変わる時期」「必要なときの解約条件」を、同じ商品の条件で確認します。

高金利が最初だけの条件ではないか、満期後の金利と継続設定はどうなるかも読みます。理解できない条件が残るなら、契約を急ぐ必要はありません。円の受取額は為替で変わると理解したうえで、自分が負える変動と必要な資金を分けて判断しましょう。

この記事の登場人物

楓のイラスト

楓20歳

授業とアルバイトの合間に、教材費や趣味のお金をやりくりする。

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