
毎月少しずつ投資するなら、ETFと投資信託のどちらがよいのか。「増やしやすいのは?」「安全なのは?」から気になりますよね。少額を毎月自動で積み立て、買うタイミングを考える手間を減らしたいなら、まず金額指定で積み立てられる非上場の投資信託が選びやすい候補です。
ETFも投資信託の一種で、取引所に上場しているものを指します。ここではETFと、銀行や証券会社等で申し込む一般的な非上場の投資信託を比べます。利益や元本の安全性は、名前より何に投資する商品かで大きく変わります。
目次 +
毎月自動で続けたい人と、価格を決めて買いたい人で選ぶ
| したいこと | まず候補にする方・理由 |
|---|---|
| 毎月の家計から無理のない金額を自動で積み立てたい | 非上場の投資信託。金額指定の積立対象が多く、値動きのたびに注文する手間を減らせる |
| 運用で得たお金も、できるだけ手間なく運用へ回したい | 分配を抑えて運用する非上場投信や、分配金の自動再投資に対応する商品・設定を候補にする |
| 市場の価格を見て、買いたい値段を自分で指定したい | ETF。希望価格を指定する「指値」等で注文できる。ただし指定した価格で売買が成立する保証はない |
| すでに欲しいETFがあり、口数単位で続けて買いたい | ETFの積立に対応する証券会社で、対象銘柄と買付単位、必要資金を確認する |
「毎月コツコツ」が目的なら、毎日の売買判断を増やさず、自動買付と再投資まで続けやすいものを選びましょう。ETFの積立も可能ですが、証券会社によって対象や条件が違います。ETFでは自動積立が一切できない、という違いではありません。
儲かるか、安全かは「投資する中身」で比べる
株式を中心に持つ商品なら企業の業績や株価、債券なら金利や発行元の信用、海外資産なら為替の変動等が損益へ影響します。ETFでも非上場投信でも、同じ投資先・似た運用方針なら共通する値動きの要因があります。
ETFだから安全、投資信託だから儲かる、とは決まりません。同じ中身なら、まず運用方針と費用の違いを比べます。一つの国や業種へ集中する商品と、幅広い国・企業へ分散する商品も別物です。「投資信託」という形だけで十分に分散できているとは考えず、目論見書で主な投資対象を読みます。
投資の利益は、値上がりや受け取る分配金等から費用等を差し引いた結果です。分配金が多いことだけで得とはいえませんし、長く積み立てても元本割れはあり得ます。近いうちに必要なお金は残し、値下がりしたときにも生活を崩さず続けられる金額から考えます。
買い方・再投資・費用は、ここが違う
| 項目 | 国内ETF | 一般的な非上場投信 |
|---|---|---|
| 買うときの価格 | 取引時間中に変わる市場価格。価格指定や成行で注文 | 1日1回算出される基準価額。注文時には適用価格が未確定 |
| 毎月の買付額 | 価格と売買単位で必要額が決まる。積立機能の対象・単位は利用先による | 金額指定で購入・積立できる。少額対応や最低額は利用先による |
| 分配金 | 受け取った後、再投資にはあらためて買付が必要。自動化できるかは利用先の機能も確認 | 分配を抑える方針の商品や、分配金を自動再投資する設定を選べる |
| 持っている間の費用 | 信託報酬等が運用資産から差し引かれる | 同様に信託報酬等が差し引かれる。低コストの商品もある |
| 売買時の費用 | 証券会社の売買手数料や売買価格の差も確認 | 購入時の手数料や、換金時の負担の有無を確認 |
比べる順番は、投資先と運用方針→自動で続けられる機能→費用です。安さだけで中身の分からない商品を選ぶより、まず同じような投資対象の候補を並べると比較できます。信託報酬は年率で示される保有中の費用で、投資の利益率ではありません。ETFだから必ず安いとせず、現在の目論見書で確認します。
分配金を受け取ると、その分のお金は運用から外へ出ます。長く増やすことが目的なら、受け取ったままにせず再投資するか、分配を抑える運用方針を選ぶかも確認します。自動再投資の設定があっても、将来の利益が確定するわけではありません。
最初の設定は、金額・買付日・停止方法まで確かめる
少額から積み立てるなら、まず利用先の積立対象一覧から、自分が理解できる投資先のものを絞ります。その後で、最低金額、引落し方法、買付日、残高不足時の扱いを確認します。非上場投信を100円から買える証券会社の例もありますが、全金融機関・全商品の共通条件ではありません。
始める前に金額の変更・停止方法まで把握すれば、家計が変わったときも調整しやすくなります。ETFを選ぶ場合は、同じ確認に加えて、その銘柄の売買単位と積立対応を見ます。手順が理解でき、毎月の生活に無理がない方を選ぶことが、続けるための土台になります。
出典・確認した範囲
- 日本取引所グループ:ETFと他の投資信託の違い
- 日本取引所グループ:ETFの投資リスク
- SBI証券:2026年6月18日・ETFと投信の積立、100円からの買付例
- 東証マネ部:2026年9月11日・ETF分配金と再投資
- 金融庁:長期・積立・分散投資と元本割れの可能性
資料確認日:2026年10月22日。比較は国内ETFと一般的な非上場投信の基本的な仕組みです。JPX比較表の2017年時点の費用範囲は、現在の料率として使用していません。
この記事の登場人物

楓20歳
授業とアルバイトの合間に、教材費や趣味のお金をやりくりする。