
親に同棲を伝えたいけれど、結婚はまだ決めていない。何を約束する話になるのか、相手の親にどう見られるのか。不安で、服装や手土産だけを探し続けてしまうこともあります。
挨拶の前に、二人で「今決まっていること」と「まだ決めていないこと」をそろえると、正直に話す準備ができます。
目次 +
経験者の失敗は、突然の訪問や会話の準備不足にもあった
挨拶は形式を整えるだけでなく、相手が話を受け止める準備をする機会でもあります。
2021年11月3〜8日、20〜40代前半の同棲経験者302人を対象にしたインターネット調査では、予約せず訪ねて親を慌てさせた、緊張して話せず事前に内容を考えればよかった、と振り返る声がありました。
これは経験者の個別回答で、すべての家族に同じ失敗が起きるという調査ではありません。ただ、訪問する側が「少し顔を見せるだけ」と思っても、迎える側には都合や心構えがあると分かります。また、同棲の話のはずが結婚の挨拶と受け取られた、という回答もありました。何のための挨拶かを先に伝えることには意味があります。
先に二人で答えをそろえるのは、結婚の約束より今の暮らし
結婚が未定なら、安心させるために「結婚前提です」と言い換えなくて大丈夫です。
| 話題 | そろえておく内容 |
|---|---|
| 同棲する理由 | 一緒に暮らしたい理由と、なぜ今の時期なのか |
| 暮らしの予定 | 住む地域、仕事や通勤、生活費と家事を二人で担う考え |
| 結婚について | 決まっていること、未定のこと。予定していないことをその場で約束しない |
| 伝える範囲 | 家族にどこまで話したいか。相手の収入や家庭事情を勝手に明かさない |
| 困ったとき | 意見が分かれたら、その場で一方が返答を背負わず持ち帰る |
細かい契約内容や二人の家計を全部説明しきる場にする必要はありません。それでも、仕事を続けられるのか、生活費をどう考えているのかといった心配には、二人の現状として答えられるようにします。親の質問へ答えるためだけでなく、二人自身の考えを確かめる準備です。
日時と訪問の目的は、実の子から先に相談する
「同棲を考えていて、二人で話をしたい」と目的を伝え、相手の都合に合う方法を相談します。
突然訪問せず、まず自分の親へ自分から連絡します。対面が難しければ、電話やオンラインなど、家族の関係や距離に合う伝え方も考えられます。どちらの親を先にするか、必ず実家へ行くかは、一律の順番で決めず二人で相談しましょう。
服装は訪問先に合う清潔なものを用意し、手土産を持つなら好みや食べられないものを先に聞きます。高価な品で同棲への賛成を得ようとするより、相手が受け取りやすいものを考えます。挨拶の中心は、品物ではなく二人が何を伝えたいかです。
当日は、感謝→同棲の理由→暮らしの考えを順に伝える
相手に合わせて話し方を整えながら、決まっていない将来を決定事項に変えないことが大切です。
例えば、「お時間をいただきありがとうございます。二人で一緒に暮らすことを考えています。仕事や生活費についても話し合っていて、今日はそのことをお伝えしたく伺いました」と切り出せます。これは連絡や会話を組み立てる文型で、実際に交わされた体験談ではありません。二人の状況に合う言葉へ変えて使います。
| 質問の方向 | 正直に伝える軸 |
|---|---|
| なぜ同棲するのか | 二人が話し合った理由を短く。片方だけの希望に見せない |
| 結婚はいつか | 未定なら未定と伝える。決まったらどう相談するかを話す |
| お金は大丈夫か | 負担をどう考え準備を進めているか。相手の収入額の開示は二人で合意した範囲に |
| 心配だ、反対だと言われた | 何を心配しているか聞き、今答えられることと持ち帰ることを分ける |
緊張して話が途切れても、無理に取り繕う必要はありません。相手の話を聞き、分からないことは二人で確認してから伝える方が、守れない約束を重ねるより続けやすい会話になります。
家族との距離や安全の事情も、二人の準備に入れる
挨拶の形を、家族関係の正しさを測る物差しにはしません。
調査で誰が挨拶したかという割合が分かっても、今の二人が必ず同じ形にする義務を意味しません。家族と疎遠、連絡が大きな負担になる、安全上の心配があるなど、事情はさまざまです。相手へ「普通は行くもの」と迫る前に、どんな方法なら本人が安心できるかを聞きましょう。
親からの心配を受け止めることと、二人の生活をすべて親に決めてもらうことも別です。挨拶した当日に結論を出す必要がない話なら、二人で考える時間を取ります。終わった後は、お礼と、持ち帰った質問への返答が必要かを確認すると、挨拶を一度の行事で終わらせずに済みます。
出典・確認した範囲
資料確認日:2026年10月22日。2021年11月3〜8日、20〜40代前半の同棲経験者302人(男性147人・女性155人)のインターネット調査。本文の会話文は編集部が作成した文型です。挨拶の実施を家族へ一律に強いるものではありません。
この記事の登場人物

悠31歳
段取りを考え、家電や住まいの費用を比較して決めたい。

葵30歳
料理や二人の家計を、その日の暮らしに合わせて柔軟に整える。