止まったエアコンの下で、リモコンと契約書を前に連絡を考える美緒

賃貸のエアコンが動かない。暑くて困るし、修理代を自分で払うのかも心配。すぐ業者を探す前に、確認したいことがあります。まず契約書で誰の設備かを確かめ、症状を記録して貸主・管理会社へ連絡します。修理の手配者と費用負担を先に確認しましょう。

目次
  1. 同じ壁付けエアコンでも、契約上の扱いは違う
  2. 貸主設備の修繕は貸主が行うのが原則
  3. 連絡前に、症状と型番を短くまとめる
  4. 業者への依頼と支払いは、回答を確かめてから
  5. 返答がない場合も、記録を残して次の相談へ
  6. 出典・確認した範囲

同じ壁付けエアコンでも、契約上の扱いは違う

設備表や特約を見て、貸主の設備、自分で付けた設備、前の入居者の残置物を分けます。

契約書で確かめる3つの扱い
エアコンの扱い故障時に確かめること
貸主が貸している付帯設備通常の使用での故障か、修繕条項と連絡先はどうなっているか
自分で購入・設置した物自分の保証・修理窓口と、取り外しや工事に必要な承諾
残置物と説明された物所有と使用の合意、修理・撤去の負担をどう定めたか

入居時から付いていたというだけで、全部が同じ貸主設備とは限りません。逆に「残置物です」という言葉だけで判断せず、契約書・設備表・入居時の説明を照らして不明点を尋ねましょう。

貸主設備の修繕は貸主が行うのが原則

東京都は、通常の使用に伴う入居中の修繕は貸主が行うのが原則で、必要になったらすぐ連絡を取ることを案内しています。付帯設備が自然に故障した場合は、まず貸主へ修繕を依頼するのが基本です。

借主側の故意・過失で壊した場合や、修繕についての特約がある場合等は確認が必要です。「エアコンだから必ず全額貸主」と決めず、原因の確認と契約の説明を求めます。賃貸借契約に含まれる設備の修理と、家賃値上げの交渉は別の話です。

連絡前に、症状と型番を短くまとめる

いつから、何が起き、どこまで確かめたかを伝えると、点検や手配を進めやすくなります。

型番、動かなくなった日時、リモコンや本体の表示、音・におい・水漏れ等の様子を控えます。写真を撮れるなら、型番やエラー表示も残します。電池や設定等、説明書で認められた確認を行った場合は、その内容を伝えます。内部を分解して原因を探す必要はありません。

焦げ臭い、煙が出るなど異常があるときは、確認のための運転を続けず、機器の安全上の案内に従って停止します。猛暑等で部屋に居続けることがつらい場合は、修理を待つ間の居場所も確保し、生活への支障と緊急性を連絡先へ伝えてください。

業者への依頼と支払いは、回答を確かめてから

誰が修理を発注し、点検費や交換費を誰が負担するかを、依頼前に確認します。

「貸主設備だと思います。症状はこのとおりです。点検は管理会社から手配しますか。自分で依頼する場合は、業者と費用の承諾をどのように取ればよいですか」と聞けます。交換が必要なら、機種の指定や撤去も含めて確認します。

自分で発注してしまうと、原因や金額、工事範囲をめぐる話合いが難しくなることがあります。依頼日時・担当者・返答を記録し、承諾を得た範囲を残しましょう。

返答がない場合も、記録を残して次の相談へ

連絡が取れない、修理を断られた、費用負担の説明に納得できない場合は、修繕依頼と回答の記録、契約書をそろえて住まいの相談窓口等へ相談できます。返答がないまま放置せず、急ぎの事情を再度伝え、対応期限と次の連絡先を確認します。

民法には一定の場合に借主が修繕できる仕組みもありますが、貸主への通知や緊急性など個別の条件の確認が必要です。すぐ立替えて必ず返ってくると考えたり、修理代分の家賃を自己判断で差し引いたりせず、相談先で自分の状況を整理しましょう。

この記事の登場人物

美緒のイラスト

美緒29歳

住まいや固定費を見直し、自分の暮らしに合う家計を考える。

次に確認したいこと

「契約・請求・設備の困りごと」の記事を探す

← 家賃・固定費の記事一覧へ