一人の部屋でソファに座り、水と食品のある机のそばで携帯を見る紗良

熱が出て動くのがつらいのに、飲み物も食べ物も残っていない。一人暮らしでは、買うだけでなく受け取ることまで自分で考える必要があります。元気なうちに食べ慣れた食品と調達・連絡先をそろえ、体調を崩した日は買い物より体と受診を優先できるように備えます。

すでに急な息切れ・呼吸困難、意識がおかしいなど緊急の状態なら、買い物や相談予約を先にせず119番へ連絡してください。

目次
  1. 若い一人暮らし経験者も、体調不良のときに困っていた
  2. 食べ慣れたものを、普段から少しずつ置く
  3. ネット注文は、配達と受取りまで一度確かめる
  4. 頼れる人と、医療機関の連絡先を保存する
  5. 受診を迷うときの相談先と、緊急時を分ける
  6. 出典・確認した範囲

若い一人暮らし経験者も、体調不良のときに困っていた

2022年の第一三共ヘルスケアの調査では、一人暮らしで困ったことに「体調が悪くても一人でどうにかしないといけない」を挙げた人が49.5%でした。対象は、一人暮らし歴2〜5年の10〜20代男女200人で、複数回答です。一人で何とかすることを頑張りの問題にせず、食事と人への連絡を前もって用意しておくと助けになります。

調査は2022年2月5〜6日のインターネット調査です。新たに一人暮らしを始める予定の200人とは別集計で、全国の全世代の単身者を代表する割合ではありません。困る場面があることを知り、自分の備えを考える材料にします。

食べ慣れたものを、普段から少しずつ置く

特別なセットを買い込むより、体調が悪いときも準備しやすい食品を普段の在庫へ加えます。

食品・必要品を選ぶときの見方
用意するものの候補確認したい使いやすさ
飲料水、普段飲める飲み物すぐ開けられ、手元で飲めるか
レトルトのおかゆ、ゼリー等食べ慣れているか。加熱や食器が必要か
ティッシュ、トイレットペーパー、ごみ袋買い出しなしで数日暮らせる手元の残量か
体温計、充電器、普段の薬の情報使う場所が分かり、受診時に持ち出せるか

同志社大学保健センターは2022年の案内で、口にしやすい食品や日用品、現金、近隣の病院を事前に備える方法を紹介しています。食事の制限やアレルギーがある人は、それに合う普段の食品を選びます。薬の種類・量は自己判断で増やさず、持病がある場合の備えは医師や薬剤師へ相談してください。

ネット注文は、配達と受取りまで一度確かめる

注文先の名前だけでなく、自宅へ届く条件と受取方法を、元気なときに確認します。

ネットスーパーや配達サービスには、配達地域、注文の締切、最低注文額、送料、最短の配達枠があります。当日必ず届くとは限りません。登録や決済方法を初めて寝込んだ日に整えるより、普段の買い物で一度使い方を確かめる方が準備しやすくなります。

玄関まで出られるか、置き配を利用できるか、建物のオートロックでどう受け取るかも確認します。届くまでの食品がない、注文操作も難しいときは、頼れる人へ必要なものを具体的に伝えられるようにしておきます。体調が悪いまま無理をして店へ出ることだけを選択肢にしないでください。

頼れる人と、医療機関の連絡先を保存する

「誰へ何を頼むか」と「どこへ受診を相談するか」を、別々に用意します。

家族や近くの友人には、頼める場合に食品の購入や連絡の確認をお願いできるか話しておきます。頼める人が遠方でも、電話で状況を伝えるだけで、一人で抱え続けずに済むことがあります。連絡が途絶えた場合にどうするかは、本人の希望も含めて決めておきましょう。

医療機関は近さだけでなく、診療時間と受診前の連絡方法を確認します。資格確認に使うもの、お薬手帳等、現金や決済手段もまとめます。発熱等がある場合の受診方法は、現在の医療機関の案内を確認してください。

受診を迷うときの相談先と、緊急時を分ける

救急か迷う場合は地域の相談窓口へ、明らかに緊急の状態なら119番へ連絡します。

消防庁の♯7119は、救急車を呼ぶか、すぐ病院へ行くか判断に迷うときの相談窓口です。実施地域、対象年齢、利用時間、つながらない場合の通常番号は地域で異なります。消防庁や自治体の案内を見て、自宅で使える番号を保存します。

食べ物を買う手段が見つかったことと、自宅で休んでいてよいかは別です。普段の在庫と連絡先を備えるのは、無理に一人で耐えるためではありません。助けを頼み、必要な医療へつながる余裕を作るためです。

この記事の登場人物

紗良のイラスト

紗良23歳

仕事帰りの買い物を手軽にしながら、自分に合う節約を探す。

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