家族それぞれの保険書類を並べ、補償の重なりを確認する千尋

自動車保険にも火災保険にも「個人賠償」の文字がある。家族が別々に入っていたら、同じ補償を重ねて払っているのでしょうか。同じ事故と同じ人を補償しているかを比べると、重複を確かめられます。契約を減らす前に、残す側で家族全員に必要な補償が続くか確認しましょう。

目次
  1. 保険名より、付いている特約を探す
  2. 重なっていても、同じ損害への保険金が単純に倍になるわけではない
  3. 家族の範囲は、契約の基準になる人から確認する
  4. 各契約を、同じ項目で一枚にまとめる
  5. 外す前に、残す契約で何が続くかを確認する
  6. 出典・確認した範囲

保険名より、付いている特約を探す

個人賠償責任の補償は、日常生活で他人にけがをさせたり物を壊したりして、法律上の賠償責任を負った場合等に備えるものです。自動車保険・火災保険等の特約として付く場合があります。家族が加入する契約の証券や契約内容を開き、個人賠償責任の補償があるかを一つずつ見ます。

商品によって名称や補償の条件は違います。自動車の運転中の賠償に備える補償と、日常生活の個人賠償を、名前の似たものとして一緒に扱わないようにしましょう。

重なっていても、同じ損害への保険金が単純に倍になるわけではない

SOMPOダイレクトは、複数の契約で個人賠償責任特約が重なる場合、支払われる保険金は損害額が限度となる旨を案内しています。同じ事故について複数の契約があるから、被害額を超えて何倍も受け取れるとは考えません。

一方、重なって見える契約でも、対象者・限度額・事故の範囲に違いがあれば、単に不要とは決められません。事故の際にほかの契約の有無を聞かれたら、分かる範囲で伝え、各保険会社へ確認しましょう。

家族の範囲は、契約の基準になる人から確認する

契約者の名前だけを見ず、誰を基準として家族の範囲を定める商品かを確かめます。

たとえばSOMPOダイレクトの案内には、記名被保険者、その配偶者、本人または配偶者の同居の親族、別居の未婚の子という範囲が示されています。これは同社の説明例で、すべての保険の「家族」が必ず同じ範囲という意味ではありません。

別居している子や親、同居人がいる家庭は、住所や続柄だけで対象だと決めず、実際の契約で確認してください。未婚の定義等も約款や窓口で確かめます。進学、就職、結婚、転居で家族の状況が変わるときも、見直す機会になります。

各契約を、同じ項目で一枚にまとめる

対象の家族、補償する事故、限度額、サービスと保険期間をそろえて比べます。

重複確認用の一覧に書く項目
項目確認する内容
契約と補償の名前自動車・火災等のどの契約に、どの特約が付くか
対象者基準となる人と、家族の範囲。別居の家族が入るか
補償の範囲対象事故、国内外の扱い、対象外となる主な場合
金額と対応保険金額、自己負担、示談交渉等のサービス条件
期間更新日、特約を外した場合・主契約を解約した場合に終わる日

分からない項目は、空欄のまま保険会社や代理店に尋ねられます。家族の契約を集めた段階で判断できなくても、確認する質問が見えるだけで前進です。

外す前に、残す契約で何が続くかを確認する

SOMPOダイレクトは、個人賠償責任特約の重複に注意するとともに、その特約を付けた自動車保険を解約した場合には補償がなくなることも案内しています。「一つで十分」と先に数を決めず、残す契約の対象者と終了時期を確認してから変更します。

車を手放す予定、火災保険の更新予定等があるなら、その後にも必要な補償があるかを聞きましょう。見直した結果は家族へ共有し、事故が起きたときの連絡先もまとめておくと、保険を持っていることを対応へつなげられます。

この記事の登場人物

千尋のイラスト

千尋35歳

学校の支払いや備蓄品を、時期を見ながらそろえる。

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