二台のパソコンと予定表を前に、会議時間の重なりを相談する悠と葵

二人とも在宅勤務なのに、同時に話せる場所がない。暮らし始めてから気づくと、会議のたびに気を使います。二人とも日常的に会議で話すなら、まず2LDK以上を候補にし、扉で分けられる仕事場所を二つ確保できるか見ましょう。寝室を仕事に使いたくないなら、3LDK等、寝る部屋とは別に二つの仕事部屋を取れる間取りも候補です。

一方、同時在宅が少なく会議も重ならないなら、1LDKでも寝室とリビングを使い分けられる場合があります。間取り名で決める前に、二人の勤務日と会議の重なりから必要な場所を数えます。

目次
  1. 同時に話す時間と、寝室を使えるかで間取りを絞る
  2. 2LDKなら、二つの個室をこう使う
  3. 実際の調査でも、会議の声と生活空間の両立が課題
  4. 内見では、扉を閉めて音・机・回線・動線を確かめる
  5. 今の部屋で困る日は、応急策を二人で分ける
  6. 出典・確認した範囲

同時に話す時間と、寝室を使えるかで間取りを絞る

二人暮らしの在宅勤務:間取りの使い分け案
候補仕事場所の取り方向く条件・確かめる点
1LDKリビングに一人、扉を閉めた寝室にもう一人会議の重なりが少ない、寝室へ机を置ける場合に検討。早朝・夜の仕事と相手の睡眠が重なると両立しにくい
2LDK一つの個室を仕事部屋、もう一つを寝室兼仕事場にする同時会議が多い二人の出発点。寝室にベッドと机が入り、両室で会議できるかを確認
3LDK等二つの仕事部屋と共用の寝室を分ける寝室へ仕事を持ち込みたくない、勤務時間や就寝時間がずれる二人に候補。家賃だけでなく部屋の使い切り方も考える

大事なのは、同時に使える二つの仕事場所と、二人が休める場所が両立することです。2LDKでも一室が実質収納になったり、扉を開けないと冷暖房を使えなかったりすれば、想定どおり会議できません。反対に、2LDKで仕事部屋とリビングを使い分けて寝室を仕事に使わない案もありますが、食事や休憩と会議が重なるかは確かめます。

2LDKなら、二つの個室をこう使う

次は考え方を整理するための配置図です。実在する物件の間取りや広さを示すものではありません。

個室A:仕事部屋
机・椅子・資料
会議中は扉を閉める
個室B:寝室兼仕事場
ベッド+机・椅子
睡眠時間と会議を調整
リビング・ダイニング・キッチン
食事・休憩をする共用空間。会議のたびに使えなくならない配置へ

寝室兼仕事場は、ベッドが置けるだけでなく、椅子を引いて仕事ができ、相手が眠る時間も邪魔しないかまで考えます。会議の背景へベッドを映したくない場合は、机の向きとカメラの向きも部屋探しで確認します。

実際の調査でも、会議の声と生活空間の両立が課題

2020年9月の住宅居住者への調査では、リビング・ダイニングで働く人にとって、声や音を気にせず会議することや、会議へ家族等が映り込まないことが課題になっていました。机を二つ置けるだけでなく、会議中も相手が生活できる空間を残すことが、部屋選びの確認点になります。

この調査は住宅メーカーが自社の戸建住宅居住者を対象に行ったもので、若い賃貸の同棲カップル全体を表す結果ではありません。調査から2LDKが最適と証明されたわけでもありません。上の間取り比較は、確認された困り事を踏まえて二人が家を選ぶための編集上の提案です。

内見では、扉を閉めて音・机・回線・動線を確かめる

申し込む前の内見チェック
確認するもの実際に見る・尋ねること
扉と会話の音片方の部屋で普通に話し、もう片方で聞こえ方を確認。隣り合う個室や引き戸の隙間にも注意し、確認できない遮音性を保証だと思わない
机・椅子・背景使う家具の寸法を持参し、椅子を引けるか、扉や収納を開けられるかを見る。カメラの向きと画面の見え方も確認
冷暖房・換気会議中に扉を閉めても、それぞれの部屋で快適に過ごせるか。エアコン設置可否や給気口の位置を確かめる
通信と電源利用できる回線、機器の設置場所、各部屋への配線や無線の届き方、コンセント位置を確認。同時会議の実測をできなければ未確認として残す
生活の通り道食事・トイレ・洗濯・帰宅のたびに相手の会議背景を横切らないか。片方の会議で共用空間が使えなくならないか

間取り名は防音性能ではありません。2LDK以上でも、声が伝わる造りなら、機密情報を扱う会議は勤務先のルールに合う場所を別に確保する必要があります。薄い仕切りやノイズ抑制だけで、同居人へ声が聞こえなくなるわけではありません。回線も「二人で同時に会議する」使い方を伝えて相談します。

今の部屋で困る日は、応急策を二人で分ける

引っ越しまでの間は、会議が重なる時間と発言の多さだけを共有し、話す人を別室へ。聞く時間が多い人はイヤホンとミュートを使います。いつも片方が食卓や小さい机へ移るのであれば、移動の負担も交代で引き受けます。

別室を確保できず同時会議が続くなら、我慢で解決しようとせず、会社が認めるワークスペースや出社も含めて調整します。社内資料や会議の内容を家庭内へ共有する必要はありません。次の住まいでは、二人とも会議に参加できることに加え、会議のない時間も落ち着いて暮らせるかを選びましょう。

出典・確認した範囲

資料確認日:2026年10月22日。住宅調査は2020年9月17〜23日、自社設計施工住宅の登録居住者へメールで依頼したWeb調査。本人または同居家族が月1回以上在宅ワークをする世帯を対象とし、会議の評価は設問別・働く場所別に集計されています。割合の全国一般化はしていません。間取り表と配置図は編集上の選択案です。

この記事の登場人物

悠のイラスト

悠31歳

段取りを考え、家電や住まいの費用を比較して決めたい。

葵のイラスト

葵30歳

料理や二人の家計を、その日の暮らしに合わせて柔軟に整える。

次に確認したいこと

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