習い事の道具を横に、辞めたい理由を話す陽菜と耳を傾ける千尋

せっかく始めた習い事なのに、子どもが「もう辞めたい」と言う。すぐ辞めてよいのか、続ける経験も大事では、と親も迷います。最初は続けるか辞めるかの結論より、何がつらいのかを聞きます。安全や体調に関わる問題があれば、出席を続けることを優先しません。

目次
  1. 「辞めたい」の中身は、同じではない
  2. 説得を始める前に、具体的な場面を聞いてみる
  3. 休む・変える・辞めるを、一緒に並べる
  4. 怖さやけが等がある場合は、上達の目標で引き止めない
  5. 決めた後は、退会や休会の手続きも確かめる
  6. 出典・確認した範囲

「辞めたい」の中身は、同じではない

kufuraが2025年に掲載した聞き取りでは、疲れる、練習が負担、先生が怖い等の声が紹介されています。指導方法を相談して続けた例も、辞める選択をした例もありました。習い事の内容が嫌なのか、人や時間、体の負担なのかを分けると、選択肢が見えてきます。

この資料は6〜20歳の子どもがいる母親51人への聞き取りです。子ども全員への全国調査ではなく、紹介された経験がすべての家庭に当てはまるわけではありません。親の見聞きした話に加え、今の子ども本人の言葉を聞きましょう。

説得を始める前に、具体的な場面を聞いてみる

「何があった?」「どの時間がしんどい?」と、本人が話しやすい小さな問いから始めます。

「嫌だったこと」「まだ好きなこと」「変わったら続けられそうなこと」を、答えられる範囲で聞きます。練習量、通う日の疲れ、先生の伝え方、友達との関係など、本人が話した内容を分けてメモすると、何を相談したいかが見えます。

その場で理由をうまく言えないこともあります。「そんな理由で?」とすぐ評価せず、別の落ち着いた時間にも聞けるようにしましょう。親が費用や送迎を頑張った気持ちと、子どもが現在つらいことは、分けて扱う必要があります。

休む・変える・辞めるを、一緒に並べる

続けるか完全に辞めるかの二択にせず、負担の原因に合う選び方を考えます。

困り事から検討できる選択肢
分かったこと相談・検討すること
学校との両立で疲れている回数や曜日を変える、練習量を相談する、休会する
内容は好きだが指導が合わない具体的な指導場面を相談する、担当や教室を変える
別の活動を本人が希望している今後の時間や費用を話し、区切りを決めて替える
今はやりたい気持ちがない休む・辞める選択も含め、本人の意思と負担を確かめる

体験し直す場合も、本人が試したいかを確認します。子どもの言葉を聞いたからといって、親がすべて即座に実現しなければならないわけではありません。家庭で可能な費用や送迎も伝え、現実に選べる方法を一緒に考えます。

怖さやけが等がある場合は、上達の目標で引き止めない

暴力や威圧、いじめ、けが、強い体調不良等の話があれば、「大会までは」「級に合格するまでは」と続行を条件にしないでください。安全に関わる訴えは、まず離れて状況を確認し、必要な相談につなげます。

話した日時や本人の言葉を記録し、相談してよい範囲を本人にも伝えます。教室内だけで相談しにくい場合は、運営側の別窓口や学校・自治体等の相談先を考えられます。差し迫った危険がある場合は緊急の対応を優先し、一人で指導者と対立を抱え込まないようにしましょう。

決めた後は、退会や休会の手続きも確かめる

辞めることを決めたら、申出の期限、連絡方法、月謝や教材、借りた道具の返却を規約で確認します。休会の場合は費用や期間、再開の方法も聞いておきます。本人の意思を尊重する話合いと、教室への手続きを分けて進めます。

続ける場合も、「何を変えるか」「変えてみて困ったらいつ話すか」を決めておきましょう。一度の結論で子どもの根気や将来を決めつけず、自分の困り事を話して選び直せた経験として受け止められるとよいですね。

出典・確認した範囲

資料確認日:2026年10月22日。母親への聞き取りの声を、子ども全体の割合には一般化していません。候補のベネッセ記事は確認時メンテナンス表示のため本文根拠に用いていません。

この記事の登場人物

千尋のイラスト

千尋35歳

学校の支払いや備蓄品を、時期を見ながらそろえる。

陽菜のイラスト

陽菜9歳

絵を描くのが好きな小学生。

次に確認したいこと

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