暮らしの場面で食品パックの裏面表示を見比べる颯太

同じような食品が並び、「無添加」と書いてある方だけ少し高い。体のことを考えるなら、こちらを買うべきなのかと迷うことがあります。「何を使っていないか」という情報と、自分に合う味・栄養・価格は分けて見られます。無添加の文字だけで、高い方を選ぶ必要はありません。

目次
  1. 「無添加」は、すべての添加物がない意味とは限らない
  2. 原材料欄は「使っている物」を読むために見る
  3. 「使わないから安全」「使っているから危険」とは決めない
  4. 値段差に納得できるかは、使う量と好みで考える
  5. 出典・確認した範囲

「無添加」は、すべての添加物がない意味とは限らない

まず「何が無添加・不使用なのか」を確かめます。「保存料不使用」は、ほかの添加物もすべて使っていない、という表示ではありません。

消費者庁のガイドラインは、対象が分からない単なる「無添加」の表示などを、誤認のおそれがある表示として整理しています。一方、不使用の表示をすべて禁止したものではありません。

例えば着色料を使っていないことと、甘味料や調味料の使用は別の話です。表の大きな文字で判断を終えず、容器の裏側などにある原材料名・添加物の表示まで見ると、何にお金を払うのか分かりやすくなります。

原材料欄は「使っている物」を読むために見る

不使用の言葉だけを探すより、原材料・添加物・アレルギー・保存方法を、自分が知りたい順に確認しましょう。

売場で確かめたい表示と、分かること
表示読むポイント
無添加・不使用対象は何か。食品全体の安全性や栄養の優劣へ広げて受け取らない
原材料・添加物何を使って作っているか。区切りや別欄など、表示された形で両方を見る
アレルギー表示自分や家族に必要な注意を確認。「無添加」を代わりに使わない
栄養成分比較量をそろえ、気になる食塩相当量・脂質などを見る
保存方法・期限買った後の扱いと食べ切れる量を確認する

添加物は、原材料と「/」などで区切ったり、別欄にしたりして表示されます。加工助剤や、原材料由来で最終食品では効果を持たない物など、表示が省略される場合もあります。表示を見ても分からない点が選択に関わるなら、製造者へ具体的に尋ねる方法があります。

「使わないから安全」「使っているから危険」とは決めない

食品添加物は安全性の評価や使用基準の下で使われます。不使用という一点から、健康によい・安全性が高いとは判断できません。

ガイドラインも、不使用を健康や安全と結び付けて優良だと受け取らせる表示に注意を促しています。また、ある添加物を使っていなくても、似た働きをする別の添加物や原材料を使う場合があります。

もちろん、ある味や作り方を好んで選ぶのは自然なことです。「この原材料の味が好き」「この使い道に合う」という理由と、添加物全般が危険だという判断を混ぜずに選べば、必要以上に不安を抱えずに済みます。

値段差に納得できるかは、使う量と好みで考える

種類・量をそろえて比べ、味や使い切りやすさに納得できた方を選びましょう。

買う頻度の高い調味料なら、内容量と同じ量あたりの栄養成分を比べます。原材料の組み合わせや容量が違えば、値段差は「無添加」の有無だけで生まれたとはいえません。

高い方をいつも選べなくても、食事への気遣いが足りないわけではありません。表面の言葉を一つの手掛かりにしつつ、裏面で確かめ、自分に必要な条件と価格が合う物を選ぶ。その読み方を身に付ける方が、次の買い物にも役立ちます。

この記事の登場人物

颯太のイラスト

颯太28歳

料理が好き。忙しい日の買い物や食費も気にしている。

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